Q&A
 食鳥検査台帳電算管理システム Q&A
本システムの使用方法を理解するための参考になればと、Q&Aを作成しておりますので、ご活用願えれば幸いです。
Q1:このシステムは、他の食鳥検査室で使えますか?
A1:株式会社共立での食鳥管理台帳を電算管理するように設計していますので、他の検査室では基本的に使用できません。
使える条件としては、
①食鳥検査で廃棄する疾病が、{食鳥検査日報入力}フォーム以内であること。
②生産者(農場)の数が30以下であること。
③検査員の数が6名以下であること。
④報告関係の書類様式が同じであること。
⑤OSがWindows 7でExcel 2010がインストールされていること。 等々
⇒Ver3.0から中丹食鳥検査室での使用ができるようになっています。
 
Q2:本システムの各フォーム右上にある閉じる[×]ボタンをクリックしてもフォームが閉じませんが、バクでしょうか?
A2:入力された食鳥検査データを読み込んだ後、フォーム内で計算して、その結果を書き込んだりしていますので、計算中に予期せぬ中断が行われるとデータの正確性を損ねるおそれがあります。
このため閉じる[×]ボタンがクリックされたとのイベントが発生した際は、キャンセルするようにプログラミングしています。
 
Q3:シート[日報入力]の画面に閉じる[×]ボタンがありませんし、エクセルのブック画面の閉じる[×]ボタンが無効となっています。
A3:A2と同様の意味から、VBAで閉じる[×]ボタンを無効にしています。
 
Q4:システムメニューが表示されているとき、シートの画面が表示されていませんが、まだExcelは起動していないのですか。
A4:エクセルは起動していますが、シートの画面表示はVBAで非表示に設定しています。
 
Q5:本システムを起動して、試行的にデータを入力して、操作方法を確認した後、保存しないで終了することはできますか。
A5:本システムでは、どのような場合でも、一度起動すると必ず上書き保存してからシステムを終了します。(隠しコマンドボタンは非公開)
もし、試行的にデータを入力した後、システムを終了してしまった場合は、再度、本システムを起動してコマンドボタン{台帳確認フォーム}で行削除等を行って、正しいデータに戻してください。
本システムを試行的に実行する場合は、コピーしたシステムファイルで行うようにしてください。
 
Q6:システムメニューの[バックアップ]ボタンは、何のためにあるのですか?
A6:システムメニューは、[食鳥検査台帳.xlsm]を起動することで表示されますが、本来は食鳥検査台帳データを入力するためのエクセルファイルです。
このファイルが壊れると、最初からすべてのデータを再入力しなければならなくなりますので、予備として常に最新のデータ内容でバックアップファイルが取れるようにしています。
 
Q7:農場別の食鳥検査結果について、グラフ等で比較できる資料を作成したいのですが、本システムで可能ですか。
A7:「第5章 農場別集計表に転記」で説明したとおり、食鳥検査台帳ファイルから農場別集計表に転記することで、農場別の検査結果データそのものは作成できますので、そのデータの活用方法は、利用者側の責任で自由に行っててください。
なお、実際に活用する場合は、[農場別集計表.xlsm]をコピーしたファイルで行ってください。
 
Q8:日報入力では、搬入回数の入力はしていませんが、搬入回数はどのようになっているのですか。
A8:システムメニューの{農場別集計表に転記}からシート名[月報(生産者別)]の画面の最終行で確認できます。
 
Q9:生産者リスト以外にも多数の作業用シートがありますが、それらを見ることはできますか。
A9:逆に、作業用シートが多数あることから、業務ごとにそのシートを探すのが大変ですので、業務の効率を上げるために非表示としています。
通常は、シート名にマウスポインタを当て、右クリックして再表示することができますが、非表示に戻す操作忘れも考えられることから、手作業では再表示できないようにしています。
 
Q10:プログラムやフォームのコードを参照することはできますか。
A10:著作権上の問題とは別に、独自のプログラミング技法を駆使している箇所も多々ありますので、公開しないことにしています。
 
Q11:日次処理の{食鳥検査日報入力}と{台帳確認フォーム}の画面表示は早いのですが、フォームを閉じた後、しばらく作業ができなくなるのは、何故ですか。
A11これがExcelの限界(実力)です。
多くのシートがある場合や、多くの計算処理する箇所がある場合、CPUに大きな負担が掛かるために起きる現象です。
フォームの表示を早くする方法として、本システムでは一時的に計算を停止させ、フォームを閉じた段階で再計算を実行するようにしているためで、再計算が終わるまでの間、一時的に作業ができなくなります。
当初13シートある食鳥検査日程表を別ファイルとして管理していましたが、本システムの簡素化を図るためVer2.0からは、この再計算方式を使って、[食鳥検査台帳.xlsm]ファイルに併合しました。
 
Q12:パソコンを使った経験がありませんが、入力しなければなりませんか。
A12:入力作業は、食鳥検査員であれば誰が入力しても構いません。
入力する人は、必ず直前の食鳥検査結果が入力されているか確認するようにしてください。未入力であれば、その時点で入力すれば問題ありませんので、「○月○日分は入力していません」旨のメモ書きをパソコンの上に置いておけば、次に入力する人は分かると思います。
また、何日か前の未入力に気が付いたときは、{台帳確認フォーム}の[行挿入]でその日に搬入された農場数分の行を挿入して、入力できるようになっています。
 
Q13:プリンタの機種を変更しても印刷はできますか?
A13:パソコンに新しいプリンタのドライバをインストールして、通常使うプリンタに設定すれば、問題なく使用できます。
 
Q14:検査担当日を交代したので、食鳥検査日程表の訂正をしましたが、[日数合計]の数字が変わりません。
A14:数式タグから再計算をしてください。
 
Q15:表計算ソフトの概要の説明の中で、Excel2010はデータベースとしても利用できるとのことですが、例えば“各臓器の肉眼所見”を入力して疾病名が分かるようなデータベースができますか。
A15:Excelの機能だけでは、満足のいくデータベースは難しかも知れませんが、一応可能です。
予算的な面もありますが、当然、専用のリレーショナルデータベースソフトを使用する方が良いものができます。
 
Q16:{食鳥検査日報入力}フォームで、[農場ID]を入力する場合、通常はリストボックスかコンボボックス等を使いますが、{農場ID検索フォーム}にしたのは何故ですか。
A16:リストボックスは、フォーム内に農場リストが常に表示される点や、コンボボックスのように一度に表示できる行数が制限されるなどの点があるため、今回は、農場数が30戸と多かったこともあり、一度にすべて表示できるようにユーザーフォームを利用しました。
この手法は、あまりVBAの解説書等に載っていませんので、これからVBAのプログラミングを始める方の参考になればと思います。
プログラミングとしては、ユーザーフォームからユーザーフォームを呼び出すようにしています。
 
Q17:バージョンアップ経緯で、Ver4.0でフィードバック用ファイルとして[簡易集計表.xlsx]への書出しを追加となっていますが、[農場別集計表.xlsm]とは何が違うのですか?
A17:簡易集計表.xlsxファイルには、値のみが複写されていますので、自由に編集することができます。
 
Q18:Ver4.0から、報告書をpdfファイルで書出すことができるとのことですが、どのようにして書出すのですか?
A18:月次処理を実行後にコマンドボタン〔PDF書出し〕をクリックすれば自動的にフォルダ名[旧食鳥検査台帳]内に作成されます。
 
Q19:年度内に搬入された農場の内、個別農場の食鳥検査データを抽出することはできますか?
A19:Ver8のメインメニューのコマンドボタン〔指定農場データ抽出〕から農場名を指定すれば、年度内に搬入された当該農場の全ての食鳥検査結果をエクセルファイル〔拡張子.xlsx〕として抽出することができます。
抽出されたファイルにはエクセル関数等一切含まれておらず、値のみなので自由に編集することができます。
 
Q20:月報の報告が自動で行えるようになりましたが、使い慣れたメールソフト〔Windows Live メール〕を使用しなかったのは何故ですか?
A20:Windows Live メールは、既にサポートが終了しExcelのプログラム言語VBAで制御できなくなったため、フリーソフトで人気のあるThunderbirdを使うことにしました。
なお、Outlookでもプログラミング可能ですが、単に私が使用していないためです。